2023年06月10日(土)「同志社校友会千葉県支部定時総会・講演会・懇親会」に出席しました
2023年6月10日、JR総武線市川駅北口の山崎製パン企業年金基金会館で開催された千葉県支部定時総会・特別講演会・懇親会に参加してきました。近現代史の第一人者保坂正康氏の特別公演を楽しみに支部長代理出席でした。
大学、校友会、各支部長等招待者を含めて70名以上の出席で盛大な会でした。また、1958年卒から2017年卒という59年の幅を持つ世代が新島の“良心”に集う場となるのは役員各位の努力のたまものではないか。
大学からはVISION2025と募金状況の説明がありました。
保坂先生の講演は「ウクライナ信仰と日本社会の変化」の演題でした。
日本は江戸時代以降270年他国と国家としての戦いをしていなく独自の空間で生きてきた。が明治27年以降は10年おきに戦争をしてきた。近現代史がどのように変化して来ているかを理解し、その中で新島をきちんと位置付けておく必要があると説く。新島は田中不二麿の秘書として多くの大学を見てきた。帝国大学を作ってくれと言われたが、私学を作りたいと主張し、渋沢や大隈に寄付を依頼した。帝国大学は政治の糧に利用されるが、良心の人作りには200年という積み重ねがあってこそ不動の存在となってゆくとみていた。明治8年よりレンガを一段一段積み重ねてきた同志社(良心,,,)。”一国の良心“が”人を愛する”し“他国の人をも愛する“し”国際化・グローバル化“へと導く21世紀の文化論、新しい思想を生み出す空間で会ってほしいと説く。ウクライナ戦争の入口は20世紀の構図とみるものの、そのプロセスは全く分からなく出口も見えなく20世紀とは全く異なる戦争となっている。核抑止下の世界の平和論はその恐怖のもとガタガタと崩れてきており、何を生み出すかを考えなければならない。従来の政治の延長下での軍事発動は相手を屈服させる暴力で、戦争を選べば壊滅への道をたどる。現9条は非軍需憲法であり、これを平和憲法とするための哲学が求められる。保守革新の問題ではなく、現代に生きる日本を”戦争と平和論(哲学)でどう作るか“であり、”戦争でとられたものを戦争で取り返す”的考えから”戦争と平和に対する戦略論をどう構築するかの議論が不可欠だ。と説く。以上が私に理解し得た先生の言葉であった。上皇様との対談のエピソードなども楽しく拝聴させていただきました。
コロナ禍も弱まり、懇親会では大変有意義な交流ができました。 (文責:支部長代理出席:上田安男)