地域交流イベント及び2016年度茨城県支部総会・懇親会が開催されました
このたび、校友会茨城県支部では、10月15日(土)の年次支部総会に合わせて、日本を代表するノンフィクション作家としてご活躍されている校友の保阪正康氏をお迎えし、地域交流イベントとして特別講演会を開催いたしました。校友会会員はじめ、同志社同窓会の会員ならびに一般の市民の方々を交えて、約70名の方々が参加者しました。
まず初めにイベントの主催者として、大谷實総長から同志社の現状の紹介、続いて保阪正康氏から「近代日本の人材は、いかに生まれたか」と題した講演に移りました。講演では同志社の草創期にあたる日本近代史のなかで、大学が果たしてきた人材教育について考察がなされました。保阪氏は、政・官・財界で活躍する人材教育に力を入れてきた国立大学とは異なる、良心教育に力を注いだ新島精神に触れながら、同志社の教育哲学がいかにこの国の大学教育のすそ野を広げていったかを強調。「良心教育の定着には200年を要する」と述べられた新島先生の先見の明に言及しながら、わが母校の創設者の抱いた壮大な構想が今日に至ってなおその輝きを失わずに生きていることを称えられました。
保阪氏の講演は、昨今の、国主導で進む大学教育改革とそれに合わせて進む大学の組織改編のありかたついて深く考えさせられるものとなりました。出席者からは「同志社の良心教育について、あらためてその素晴らしさを認識しました」という感想も寄せられるなど、これからの同志社の果たす人材教育の将来像に期待を抱きながら、およそ1時間半の講演会は幕を閉じました。
講演会終了後、場所を水戸京成ホテルに移し、茨城県支部の第4回定期総会・懇親会を開催しました。講演会に来賓として出席された方、同窓会、校友会支部から合わせて36名の参加を得て和やかで有意義な時間を共有しました。
(会員:友常紀光)